FAXDMでセミナー集客|向いている条件と送り先・紙面・申込欄の決め方

法人向けのセミナーを企画し、Webサイトやメルマガで告知しているものの、思うように申込が集まらない。あるいは、これから初めて主催するにあたって告知の方法を探している。そのような中で、FAXDMでの案内を検討している主催者の方もいるのではないでしょうか。

Web上の告知は、自らそのセミナーを検索した企業の担当者や、メルマガに登録している企業にしか届きません。FAXDMは、こちらが選んだ企業へ直接案内を送れるため、まだ自社を知らない企業にセミナーの存在を伝える手段になります。

この記事では、FAXDMでの集客に向いているセミナーの条件を整理したうえで、送り先の決め方、案内紙面に載せる内容、申込しやすい返信欄の作り方、配信時期と申込後の対応までを順に説明します。

FAXDMでの集客に向いているセミナー、向いていないセミナー

FAXDMは、どのセミナーにも使える集客手段ではありません。まずは媒体の特性を押さえ、自社のセミナーと合うかどうかを確認します。

セミナー集客の観点から見たFAXDMの特性は、主に次の3点です。

  • 開封の工程がない:一般的な紙のFAXは、受信して印刷された時点で紙面が見える状態になります。郵送DMのように、封筒を開けてもらう必要がありません。
  • 検索や登録をしていない企業にも案内できる:Web上の告知を待つのではなく、こちらから案内を届けられます。
  • 業種・地域で送り先を絞れる:セミナーの対象に合わせて、送る企業を選べます。

ただし、紙面が目に入りやすいことと、内容を読んで申込まで進んでもらえることは別の話です。受け取った担当者が「自社には関係ない」と判断すれば、そこで読まれずに終わります。費用の面では、郵送DMのような印刷・封入・郵送の工程がないため、1件あたりのコストを抑えやすい構造です。具体的な費用感は以下の記事で詳しく解説しています。

FAXDMの安さの秘密とは?DM発送代行の相場と無駄な費用を削る裏技

FAXDMで案内しやすいセミナーの条件

次の条件に当てはまるほど、FAXDMでの案内が検討しやすくなります。

  • 参加対象が法人・事業者である:FAXDMは事業所宛てに届くため、企業の担当者や経営者を対象としたセミナーと相性が合います。
  • 参加対象の業種でFAXが日常的に使われている:受発注や取引先との連絡に今もFAXを使っている業種であれば、FAXで届く案内に違和感を持たれにくくなります。
  • テーマが受信企業の業務上の課題と直結している:特定業種向けの制度改正の解説会や技術説明会など、「自社の仕事に関係する」と分かるテーマは、受け取った側が判断しやすくなります。
  • 会場開催で、参加者の地域が限られる:通える範囲の企業だけに絞って案内を届けられます。

FAXDMではセミナー参加者が集まりにくいケース

反対に、次のようなセミナーはFAXDMでの集客に向いていません。

  • 参加対象が個人・消費者である:事業所に届くFAXでは、そもそも案内したい相手に届きにくくなります。消費者向けのFAX広告には法律上の規制もあるため注意が必要です。
  • FAXをほとんど使わない業種が中心である:受信しても目を通される機会が少なく、案内として機能しにくくなります。
  • テーマが「誰向けか」が曖昧である:送り先を絞り込めず、紙面でも誰に向けた案内なのかが伝わりません。

これらに当てはまる場合は、FAXDM以外の告知方法の方が合っている可能性があります。

送り先はセミナーのテーマから逆算して決める

FAXDMでセミナーを案内するとき、最初に決めるのは「誰に送るか」です。送り先は、セミナーのテーマから逆算して決めます。

「来てほしい企業」を業種・地域・規模で言葉にする

考える順序は、次のとおりです。

  • セミナーのテーマを確認する
  • そのテーマが役立つ業種や、具体的な利用場面を考える
  • 業種・地域・企業規模で送り先を絞り込む

例えば、建設業向けに労務管理の制度変更を解説するセミナーであれば、対象は建設業の中でも従業員を雇用している企業です。一人親方の事業者が中心の地域や業態まで広げても、テーマが当てはまらない相手が増えるだけになり、送り先を広げても、申込にはつながりにくく、配信停止の依頼やクレームが増える原因にもなりかねません。

送り先リストの作り方や絞り込み方については、以下の記事でも解説しています。

FAXDMリスト作成ガイド|低コストで質の高い送り先を確保する具体策

会場開催とオンライン開催で変わる送り先の範囲

会場で開催するセミナーでは、参加者が無理なく通える範囲が送り先の地域の上限になります。開催地からの移動時間を考え、市区町村や近隣の都道府県といった単位で範囲を決めます。

オンライン開催の場合は地域の制約がなくなります。ただし、だからといって全国の企業に広げればよいわけではありません。範囲が広がる分、テーマと関係の薄い企業も含まれやすいため、業種や企業規模での絞り込みが一層重要になります。

また、送り先が変われば、紙面で強調すべき内容も変わります。同じセミナーでも、製造業に送る場合と建設業に送る場合とでは、相手が「自社の課題だ」と受け取りやすい書き方が異なります。

案内紙面に載せる内容と、営業感を強めない書き方

送り先が決まったら、その相手に向けて案内紙面を作ります。紙面では「申込を判断するための情報がそろっているか」と「どう見せるか」の2点を軸に作成しましょう。

申込を判断するために必要な情報

受け取った担当者が、社内で相談したり予定を確認したりするときに必要になる情報を、紙面に漏れなく載せます。

項目書く内容
テーマセミナー名だけでなく、相手の業務上の課題として表現する
対象どの業種・立場の方に向けたセミナーか
参加して分かること参加後に持ち帰れる内容を具体的に書く
日時・所要時間開催日、開始・終了時刻
開催形式・参加方法会場の所在地とアクセス、またはオンラインでの参加方法
参加費無料か有料か、有料の場合は金額
定員定員を設けている場合はその人数
主催者・講師主催企業の名称、講師の経歴や専門分野
申込方法・締切返信欄の使い方と申込締切日

このほか、紙面には送信者の会社名・連絡先と、今後の案内を希望しない場合の配信停止欄も載せます。法令面の注意点は「FAXDMは違法?営業担当者が基本から学ぶ法的リスクと安全な配信対策」にまとめています。

目立たせるより「自社に関係のある案内」と伝わる紙面にする

一般的なチラシや広告では、目を引く装飾や大きな見出し、強いキャッチコピーで注意を集める方法がよく使われます。しかし、新規の企業に送るFAXは、接点のない相手のもとへ突然届くものです。

警戒心を解くために、広告らしさ・宣伝らしさを強めない紙面にする事で、新規の相手には内容を確認してもらいやすいと弊社では考えています。派手な囲みや煽り文句が目立つ紙面は、売り込みのチラシとして受け取られ、内容を読む前に判断されてしまうことがあるためです。

受け取った担当者が最初に確かめるのは、「自社に関係のある商材やサービスの案内かどうか」です。冒頭で対象となる業種とテーマを示し、落ち着いた案内文の形で伝える方が、判断しやすくなります。

なお、営業感を抑えることは、情報を減らすことではありません。対象企業、参加して分かること、講師の専門分野といった内容は具体的に書きます。抑えるのは表現の強さであって、伝える情報の量ではありません。

申込のハードルを下げる返信欄の作り方

紙面を読んで関心を持ってもらえても、申込の手間が大きければそこで止まってしまいます。返信欄は、相手が負担なく行動できる形にします。

FAX返信だけで申し込める欄を用意する

基本は、届いた紙面に記入してそのまま返信すれば申込が完了する形です。記入項目は、会社名、参加者名、連絡先(電話番号・メールアドレス)、参加人数程度に絞ります。項目が多いほど記入の手間が増えるため、申込の受付に最低限必要な情報だけにします。

Webでの申込方法やQRコードを併記するかどうかは、送り先や開催形式に応じて判断します。オンライン開催で、参加者がもともとWebで手続きをする前提であれば併記してもよいでしょう。ただし必須ではありません。紙面の中でQRコードを大きく扱うと広告らしい印象が強まるだけでなく、印刷表記の揺れもあるため、読み取ることすら出来ない可能性を考慮する場合、紙面全体の印象とあわせて考えましょう。

「今すぐお申し込みください」といった強い呼びかけや、「先着○社限定」「本日まで」のように緊急性を煽る表現は使いません。定員や締切がある場合は、事実として淡々と記載すれば十分です。

今回は参加できない企業との接点も残す

案内を受け取った企業の中には、テーマには関心があるものの、日程が合わない企業もあります。返信欄に次のような選択肢を加えておくと、そうした企業からも連絡をもらえる可能性があります。

  • 今回は参加できないが、セミナーの資料がほしい
  • 次回の開催案内を希望する

また、最初の段階では申込そのものよりも、相手から一度連絡をもらうことを重視することが大切です。資料の送付や次回の案内をきっかけに、参加に至らなかった企業との関係を続けられるためです。

配信時期と申込後の対応

紙面と返信欄ができたら、いつ送るか、申込が来た後にどう対応するかを決めます。

開催日と申込締切から逆算して送る

法人がセミナーに参加するには、担当者が上司に相談したり、業務の予定を調整したりする時間が必要になる場合があります。締切の直前に案内が届いても、検討しているうちに締切を過ぎる可能性も。

配信日は、開催日と申込締切から逆算し、受信企業が社内で検討・調整できる時間を残して決めます。あわせて、相手の業種で忙しくなりやすい時間帯を避けて送ることも意識します。

申込と反応を記録し、次回の送り先と紙面を見直す

申込があったら、受付が完了したことを申込者に連絡します。開催が近づいたら、会場の地図やオンラインの参加方法など、当日に必要な案内を改めて送ります。

あわせて、届いた反応を次のように区別して記録します。

  • セミナーへの申込
  • 資料の希望、次回案内の希望
  • 配信停止の依頼

どの業種・地域から申込や資料希望があったかを残しておけば、次回の送り先や紙面の書き方を見直す材料になります。定期的に開催するセミナーほど、この記録が次の集客に活かせます。

配信停止の依頼を受けた企業は、次回の送り先から確実に除外します。停止依頼やクレームへの対応は以下の記事で詳しく解説しています。

事例でわかるFAXDMクレーム対策|起きた時の即時対応からリストによる事前対策

まとめ

自社のセミナーがFAXDMでの集客に向くかどうかは、参加対象が法人・事業者か、その業種でFAXが使われているか、テーマが受信企業の業務上の課題と結びつくかで判断できます。

向いている場合は、テーマから送り先を決めるところから始めます。送り先が決まれば、紙面で何を強調すべきかも決まります。紙面は営業感を抑えつつ必要な情報を具体的に載せ、返信欄はFAXだけで申込が完結する形にしたうえで、今回参加できない企業との接点も残しておきます。

一方で、送り先リストの準備、紙面の作成、配信までをすべて自社で行うには、相応の手間がかかります。弊社のFAX営業代行では、送り先の相談から紙面の作成、営業先リストの準備、FAXの配信までをまとめてご依頼いただけます。

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