
飲食業界や食品業界において、「新規開拓が進まない」「優秀な営業人材が不足している」とお悩みではないでしょうか。人手不足が深刻化する昨今、自社のみで営業活動に力をいれて、店舗や卸売業者へ効果的な声をかけることは容易ではありません。
本記事では、飲食・食品業界に特化した営業代行を導入するメリットや費用相場を、成功事例も合わせて詳しく解説します。さらに、業界に強いおすすめの営業代行会社10社を徹底比較して紹介します。この記事を読むことで、自社の課題に適した代行会社の選び方がわかり、売上拡大と効率的な販路開拓に向けた最初の一歩を踏み出せるようになります。
飲食業界・食品業界における営業代行とは?

営業代行とは、自社の営業活動の一部またはすべてを外部にいる営業のプロに委託するサービスです。飲食・食品業界においては、ターゲットの性質によって営業手法が大きく異なるため、まずは業界ごとの営業の特徴と、代行会社に依頼できる業務範囲を正しく理解することが重要です。
飲食業界(店舗)と食品業界(メーカー・卸)の営業の違い
飲食店舗向けの営業は、個人店からチェーン店まで多岐にわたり、決裁者(店長やオーナー)が現場に出ていることが多いため、連絡のタイミングが鍵を握ります。一方、食品業界はメーカーや卸売業者への企業間取引(BtoB)が中心となり、決裁までの期間が長く、品質やコストメリットに関する論理的な提案力が求められます。
営業代行が対応できる主な業務範囲(リスト作成〜クロージング)
営業代行は、ターゲットとなる顧客リストの抽出から、テレアポ、DM、FAXによる商談予定の獲得、実際の商談(オンライン・訪問)、クロージングまで幅広く対応可能です。自社の課題に合わせて「挨拶回りのみ委託し、商談は自社で行う」「商談から成約まですべて任せる」など、柔軟に業務を切り出して依頼することができます。
飲食業界・食品業界で営業代行を導入するメリット
飲食業界や食品業界において営業代行を活用することは、単に業務を外部へ委託する以上の価値をもたらします。とくに人材不足や新規開拓の難しさに直面している企業にとって、営業工程をプロに任せることは事業成長の大きなカギとなります。ここでは、導入によって得られる4つの具体的なメリットを詳しく解説します。
1. 深刻な人手不足・営業に掛ける工数不足の解消
飲食・食品業界の多くが抱える最大の課題が、慢性的な人手不足です。現場の運営や既存顧客のフォローに追われ、新規開拓に充てる人員が確保できない事態は珍しくありません。営業代行を導入すれば、即座に営業専用の工数を確保できます。自社社員は商品開発や顧客満足度の向上といった業務に集中でき、組織全体の生産性が高まります。
2. 豊富な知識を持ったプロによる新規開拓スピードの向上
新規開拓には、ターゲット選定からリスト作成、効果的な営業手法の構築までに多大な時間が必要です。営業代行会社は、独自のデータベースや過去の支援実績に基づく効果的なトークスクリプトをすでに保有しています。そのため、自社でゼロから営業組織を立ち上げるよりも、圧倒的な速度で新規開拓のサイクルを回し始めることが可能です。
3. ターゲットに合わせた質の高い声掛けと営業品質の担保
飲食店向けか、食品メーカー・卸向けかによって、接点を取るべき時間帯や決裁者に響く提案内容は異なります。業界に精通した営業代行は、多忙な店長が電話に出やすい時間帯や、卸売業者が関心を示す提案方法を熟知しています。自社商材の強みを正確に言語化し適切なタイミングで提案するため、質の高い顧客を安定して獲得できます。
4. 採用・育成コストの削減と柔軟な固定費のコントロール
自社で優秀な営業社員を採用し育成するには、多額のコストと時間がかかり、早期離職のリスクも伴います。営業代行を活用すれば、これらの採用・教育にかかる初期投資や手間を大幅に削減できます。さらに、新商品のリリース時や繁忙期など、状況に合わせて稼働量を柔軟に調整できるため、不要な固定費を抱え込まず費用対効果を最適化できます。
営業代行の料金相場と費用体系
営業代行の導入を検討する際、最も気になるのが費用面です。料金体系は大きく「固定報酬型」と「成果報酬型」の2種類に分かれており、それぞれメリットとデメリットが存在します。自社の予算感だけでなく、依頼したい業務範囲や商材の特性に合わせて適切なプランを選択することも、費用対効果を最大化するための重要な点となります。
固定報酬型の特徴と料金相場
固定報酬型は、月額で決まった料金を支払う代わりに、一定の稼働量(架電数など)が保証される仕組みです。相場は月額30万〜60万円程度です。商談の獲得有無にかかわらず費用が発生する反面、ターゲットの市場調査やトークの改善といった業務改善を進めやすく、この先自社に営業ノウハウを蓄積しやすいメリットがあります。
成果報酬型の特徴と料金相場
成果報酬型は「商談1件につき〇円」といったように、結果に対してのみ費用が発生する仕組みです。商談獲得の相場は1件あたり1.5万〜3万円程度です。固定費を抑え低リスクで導入できますが、代行会社が「獲得しやすい商談」を優先する傾向があるため、ターゲットの質や見込み度合いを事前にすり合わせる必要があります。
自社の商材や規模に合わせた料金体系の選び方
まだ営業ノウハウが定まっていない新規事業や、営業活動で得た顧客の声を集めたい場合は、質重視の固定報酬型が適しています。一方、すでに売れる仕組みが定まっていて、商談の「数」を短期集中的に最大化したい場合は成果報酬型が有効です。商談までは成果型、商談以降は固定型といった「複合型」を採用する企業も増えています。
【飲食・食品業界向け】営業代行の成功事例

営業代行の導入効果をより明確にイメージしていただくために、飲食・食品業界における成功事例を紹介します。自社と似た業態や課題を持つ事例を参考に、どのような営業手法が効果的なのか、プロのノウハウを活用することでどのような成果が得られるのかを確認してください。
事例1:食品メーカーの販路拡大(卸売業者への営業)
地方の食品メーカーが、首都圏の卸売業者への新規開拓に掛ける工数不足を解消するために代行を導入した事例です。BtoB特化の代行会社がターゲット選定とテストコールを実施し、商品特性をデータに基づいて伝えるトークスクリプトを構築しました。決裁者への的確な提案により、半年間で新規の大型契約を複数獲得することに成功しています。
事例2:飲食系ITサービス(提案型営業による高単価商材の導入)
飲食店向け予約管理システムを提供する企業が、高単価ゆえの商談化率の低さを改善した事例です。飲食業界に精通した代行会社がインサイドセールスを担い、店舗ごとのオペレーション課題をヒアリングする提案型営業を実施しました。要望を顕在化させた上で引き継いだ結果、商談設定率が従来の2倍に向上しました。
事例3:冷凍食品メーカー(FAXDMによる効率的な新規開拓)
居酒屋との取引が多かった冷凍食品メーカーが、コロナの影響で受注がゼロになった際、取引経験のなかった「パン屋さん」との接点づくりにFAX営業代行を活用し、「自社商品をサンプルで提供します」と紙面に記載し配信を行った結果、120店舗から問い合わせを獲得し、多くの成約を獲得しました。こちらの事例については以下の動画でも解説していますので、よろしければご覧ください。
飲食・食品業界におすすめの営業代行会社10社徹底比較
飲食・食品業界の新規開拓や販路拡大において、確かな実績を持つおすすめの営業代行会社を10社厳選しました。BtoBの提案営業に特化した企業、全国規模の店舗巡回を得意とする企業まで、営業代行はそれぞれ独自の強みを持っています。自社の商材特性や解決したい営業課題と照らし合わせながら、最適な代行会社選びの参考にしてください。
1. 株式会社セールスマーケティングファーム

私たち株式会社セールスマーケティングファームは、BtoB向けのFAX営業代行を提供しています。自社の特徴や強みをヒアリングし、その後配信作業に掛かる手間はすべて私たちが対応するので営業に回る時間や人手がないと悩む方に有効です。飲食店舗や食品卸など、電話が繋がりにくい相手にもFAXという物理的に手元に残る営業で問い合わせを促します。
2. 株式会社ネオキャリア

人材業界で培った圧倒的な採用力と育成ノウハウを基盤に、質の高い営業代行を提供しています。インサイドセールスから訪問営業まで幅広い営業に対応可能です。多数の稼働実績があり、迅速なチーム立ち上げと、飲食業界特有の課題に寄り添った柔軟な提供が強みです。
3. 株式会社セレブリックス

1,200社以上の支援実績と独自の営業手法を持つ企業です。単なる商談取りにとどまらず、売れる仕組みづくりや営業方針の標準化まで支援します。高単価な飲食向けITツールや複雑な食品卸向け商材など、論理的な提案力が必要な事業に最適です。
4. 株式会社ライズウィル

完全成果報酬型のテレアポ代行サービスを展開し、ノーリスクでの新規開拓を支援しています。厳しい研修をクリアした専門の営業マンが対応するため、高品質な見込み顧客の獲得が期待できます。初期費用を抑えて、まずは飲食店舗や食品メーカーとの接点を増やしたい企業におすすめです。
5. 株式会社mitoriz

全国に広がる独自の情報網を活用した、ラウンダー(店舗巡回)営業に強みを持つ企業です。食品メーカーや飲料メーカー向けに、スーパーなどの量販店での陳列交渉や販促物設置を代行します。地域密着型のきめ細かい対応で、実店舗での売上拡大を直接的に支援します。
6. 株式会社エージェント

IT・通信・飲食業界を中心に、成果にこだわる営業代行を提供しています。テストマーケティングを通じて最適な営業手法を構築し、改善を繰り返すことで確実な成果に繋げます。店舗向けSaaSや集客サービスの拡販など、飲食業界のIT化推進を目的とした商材と非常に相性が良いです。
7. 株式会社canterista

インサイドセールスの立ち上げから運用代行までを一括で支援します。最新の営業ツールを活用したデータをもとにする営業方針が得意です。食品業界のリード(見込み客)育成や、長期的な関係構築が求められる商材において、効率的で無駄のない働きかけを実現します。
8. インプレックス アンド カンパニー株式会社

徹底した現場主義のもと、戦略立案からクロージングまで伴走して支援する営業代行会社です。BtoB領域での新規事業立ち上げや、難易度の高い商材の拡販に定評があります。飲食業界向けの新しいシステムや画期的な食品サービスの市場開拓において強力な味方となります。
9. 株式会社CHIYO

飲食店向けの営業に特化したノウハウを持ち、店長やオーナーとの効果的なコミュニケーションを得意としています。多忙な現場の状況を理解した上で、適切なタイミングとトークで提案するため、クレームリスクを抑えつつ良質な見込みの高い顧客を獲得できます。店舗開拓の即戦力として期待できます。
10. 株式会社リバー

コールセンター業務と営業代行を融合させ、インバウンドとアウトバウンドの両面から営業活動をサポートします。飲食店の予約受付代行で培った知識を活かし、丁寧かつ確実なヒアリングを実施します。顧客満足度を維持しながら、食品メーカーの新規見込み客を発掘したい場合に有効です。
飲食・食品業界向け営業代行会社の選定基準とは

営業代行会社は数多く存在しますが、自社の商材や業界の特性に合わない会社を選んでしまうと、期待した成果が得られないばかりか、会社の信用やイメージを損なうリスクもあります。ここでは、飲食・食品業界で営業代行を導入に関して失敗しない、3つの選定基準について解説します。複数社を比較検討する際の基準としてご活用ください。
業界特有の専門知識とBtoB支援実績があるか
飲食・食品業界の営業では、多忙な店舗への配慮や、食品卸向けの論理的な商談スキルが求められます。単なる架電数や商談率だけでなく、「飲食店向けのシステム導入」や「食品メーカーの販路拡大」といった同業他社・BtoBでの支援実績があるかを確認してください。業界用語や決裁フローに関する理解がある代行会社を選ぶことが成功に繋がります。
ターゲットリストの品質と抽出方法は適切か
商談の質は、自社を提案するターゲットリストの質に大きく左右されます。代行会社が独自のデータベースを保有しているか、休業中や商材の需要がないと感じる企業や店舗を排除する選別体制があるかを確認しましょう。最新の営業リストを提案してくれる会社であれば、無駄な声掛けを減らし、効率よく優良顧客を開拓できます。
進捗の報告体制と業務改善を進める体制があるか
営業代行は任せておけば成果が出る訳ではありません。日次や週次で営業の進捗や現場で得た反応(断り理由など)を詳細に報告してくれる会社を選ぶ事が大切です。また、営業代行側からの報告だけにとどまらず「提案内容をどう改善するか」「ターゲットをどう見直すか」といった業務の改善点を定期的に提案し、それを実行してくれる体制があるかどうかが、成果を分けます。
営業代行導入時の注意点・よくある疑問
営業代行は強力な売上拡大の手段ですが、導入にあたってはいくつかの注意点や疑問が生じがちです。トラブルを未然に防ぎ、投資対効果を高めるためには、リスクへの対策や自社商材との相性を事前に見極めておく必要があります。ここでは、代行会社の導入前に押さえておくべき注意点を紹介します。
強引な営業による自社の信用とイメージ毀損への対策
代行会社が成果を急ぐあまり、強引なテレアポや不適切な営業活動を行い、自社の評判を落とすリスクがあります。これを防ぐため、事前に営業活動に利用するトークスクリプトやFAQを共同で作成し、禁止事項を明確に定めておきましょう。また、実際の架電音声や商談の録画を定期的にチェックできる体制を整えることが重要です。
自社商材がそもそも誰に需要があるか?をわかっていない(相性の見極め方)
営業代行と相性が良いのは、「ターゲット層が明確」「競合と差別化できる部分がわかりやすい」「利益率が高く代行費用を回収しやすい」商材です。逆に、極端に利益率が低い商品や、自社でも売れた実績がなく強みが曖昧な商材は、代行会社でも成果を出すのが難しいため、まずは自社で検証を進める必要があります。
完全な丸投げはダメ!依頼前に自社で準備しておくべきこと
「営業をすべて丸投げすれば売れる」という考え方は失敗を招きます。依頼する前に、自社商材の強みや弱み、想定されるターゲット、過去の失注理由などを整理し、代行会社へ共有しましょう。私たちのお客様の事例動画のサムネイルにもなっている「丸投げOK」というのは、商材の強みが明確であり、どんな悩みを持つ方に有効な商材か?が、きちんと言語化出来る状態を指します。商材の他社との違いが明確に出来ないという場合は、私たちだけでなく、各営業代行会社がプロの意見として、どうしたら売れるか?を親身に考えてくれます。自社と代行会社が「一つのチーム」として情報共有を密に行える環境を作ることが、成功率を高めます。
まとめ:営業代行を活用して飲食・食品ビジネスの売上を伸ばそう
飲食・食品業界における営業代行の活用は、深刻な人手不足や工数不足を解消し、新規開拓を劇的に加速させるための現実的かつ有効な選択肢です。飲食店向けか、食品メーカー・卸向けかによって最適な営業手法や対応できる代行会社は異なります。
導入を成功させるためには、自社の規模や課題に合わせた料金体系(固定報酬型・成果報酬型)を選び、業界特有の専門知識とBtoB実績を持った信頼できる代行会社を見極めることが大切です。本記事で紹介した10社の特徴や選定基準、注意点を参考に、自社に最適な営業代行会社を選定し、事業のさらなる成長と売上最大化を実現させてください。
米澤 俊一(よねざわ しゅんいち)
株式会社セールスマーケティングファーム代表
1979年横浜市出身。日本体育大学卒業。
IT企業で4年間Web運営に携わった後2008年に独立。
その後、福井県のベビーリーフ農家へ転身し、独自の営業手法を駆使してわずか2ヶ月でスーパー150店舗、レストラン400店舗との新規取引を開拓。ビニールハウス2棟から33棟への急拡大を牽引。OTAや農業ベンチャーの役員を経て、現在は営業職不在の中小企業を支援する営業代行会社の代表取締役。