FAXDM業者の選び方|依頼範囲で分かる4タイプと主要13サービス比較

FAXDMで新しい取引先を開拓しようと決めても、業者を探し始めると「1通○円」「リスト無料」「丸投げOK」と打ち出し方がばらばらで、どこが自社に合うのか判断しにくいのではないでしょうか。

業者ごとの違いは、送信単価だけでなく、どこまでの作業を引き受けるかにも表れます。 送り先のリストが手元にあるか、案内文を自社で作れるか、反応があったときに誰が対応するかによって、選ぶべき業者は変わります。

この記事では、FAXDM業者を依頼範囲で4つのタイプに分け、比較の際に確認すべき項目と、おすすめFAXDM業者13選の対応範囲・料金をまとめました。

FAXDM業者に依頼できる業務

FAXDMを実施するまでの作業は、大きく次の6つに分かれます。どこまでを引き受けるかは業者によって異なり、同じ「代行」という言葉でも、配信だけを指す場合と、企画から任せられる場合があります。

業務内容業者による違い
送り先リストの準備業種・地域などの条件で送信先のFAX番号を用意する自社リストの持ち込みのみ/保有リストから抽出/送り先の選び方から相談に乗る
原稿(紙面)の作成送る案内文を作るテンプレートの提供/添削・アドバイス/有料または料金込みで作成
配信一斉送信する自社でWeb画面から操作する/業者が代行する
配信停止の受付と除外「今後は送らないでほしい」という依頼を受け付け、次回から外す受付窓口や除外の仕組みの有無、方法
結果の報告送達・不達の件数や内訳を知らせる送信結果データの提供の有無と内容
送信後の対応返信や電話の受付、問い合わせへの対応自社で対応/受付代行などのオプション

先に「どの作業を任せたいか」を決めておくと、各社の料金やサービス内容を同じ物差しで比べやすくなります。

FAXDM業者の各タイプとそれぞれに向いている企業

本記事では、FAXDMのサービスを依頼範囲によって4つのタイプに分けます。 実際には複数のプランを持つ会社も多いため、主な提供形態にもとづく分類として参考に活用ください。

送信システム型(自社で原稿とリストを用意して配信する)

Web画面から宛先リストと原稿を登録し、自分で一斉送信するサービスです。料金は送信料が中心で、作業の多くを自社で行う分、1回あたりの費用を抑えやすい形です。リストを無料や有料で使えるサービスもありますが、案内文は自社で用意する前提で、テンプレートや添削を用意しているところがあります。

既存顧客や展示会で集めた名刺など送り先が手元にあり、案内文も自社で作れる企業に向いています。

リスト提供型

営業リストの販売などを手がける会社が、保有するリストから条件に合う送り先を抽出し、配信まで対応する形です。 抽出できる条件の細かさは業者によって差があり、業種や地域のほか、従業員数や売上高、本社のみといった条件を指定できるところもあります。今回ご紹介する業者では、原稿は持ち込みを基本とし、作成は有料オプションとしている企業が中心でした。 

送りたい業種や地域はある程度決まっているものの、リストを持っていない企業に向いています。

フルサポート型(企画・原稿・リスト・配信まで任せる)

誰に何を営業するのか?についての相談から、原稿の作成、リストの準備、配信までをまとめて引き受ける形です。費用には送信料だけでなく原稿作成などの費用も含まれるため、送信単価だけで比べると他のタイプより高く見える場合があります。

営業担当者がいない、案内文を作る時間やノウハウがない、送る相手をどう選べばよいか決めきれていない、といった企業に向いています。

業種特化型

特定の業種の企業が使うことを想定して設計されたサービスです。今回紹介するサービスの中では、飲食店が店舗周辺の法人へ宴会やランチを案内する「満席FAX」がこのタイプに当たります。 自社の業種と使い方がサービスの想定に合う場合に候補になります。

自社の状況検討したいタイプ
送り先のリストも案内文も手元にある送信システム型
案内文は作れるが、送り先のリストがないリスト提供型(リストを使える送信システム型も候補)
リストも案内文もなく、社内に担当者もいないフルサポート型
どの業種・地域に送ればよいか決めきれていないフルサポート型、または送り先の相談に応じるリスト提供型
飲食店で、近隣企業の宴会・ランチ需要を取り込みたい業種特化型

FAXDM業者を比較するときの確認ポイント

自社に適した業者のタイプに見当がついたら、候補となる依頼先を比べます。問い合わせや見積もりの際に確認したい5点について解説します。

料金は送信単価ではなく総額と課金条件で比べる

FAXDMの料金は、送信単価のほかにいくつかの費目が組み合わさって決まります。同じ「1通○円」でも、基本料金が1回ごとにかかるのか、原稿作成やリストの費用が別なのかで、支払う総額は変わります。見積もりでは次の項目を確認してください。

  • 送信単価(件数、原稿のページ数、ファイルサイズで変わるか)
  • リスト代(無料、送信料に込み、別途購入のどれか)
  • 原稿の作成費・添削費
  • 基本料金、月額料金、最低利用料金
  • 不達分の扱い(送れた分だけ課金か、予定件数で課金し後で精算か)
  • 最低件数と契約期間

料金相場の目安や費用の内訳は、以下の記事でも詳しく解説しています。

FAXDMの安さの秘密とは?DM発送代行の相場と無駄な費用を削る裏技

送り先の企業を一緒に絞り込んでくれるか

当社では、FAXDMの成果は送信件数だけでなく、提案する商品を必要としている企業に送れているかにも左右されると考えています。 そのため、業者を比べるときは「何件送れるか」より「自社の商品に需要がある業種・地域・規模の企業に絞って送れるか」を重視することをおすすめします。送り先の絞り込みについて確認したい点は次の3つです。

  • 業種をどこまで細かく指定できるか、市区町村や従業員数・売上高などでも絞り込めるか
  • リストがどこから集められ、どのくらいの頻度で更新されているか
  • 「どの業種に送るべきか」を一緒に考えてくれるか

費用が掛かる前にイメージを掴みたいと考える場合は、リストサンプルを活用しどんな情報が収集できるかを確認してみましょう。

紙面を送り先に合わせて作ってくれるか

弊社の場合、広告らしさや営業色を強めすぎない紙面の方が、反応率が高いと考えています。 同じ商品でも、相手の業種や用途、抱えている課題によって関心を持つ情報は異なるため、テンプレートを使い回すのか、送り先や商材ごとに紙面を作るのかを確認しておきましょう。

あわせて、最初の接点として何を求めるかも事前に確認したい項目です。いきなり商談や契約を求めるのではなく、資料の送付、サンプル、見積もり、対応できるかどうかの確認など、相手が最初の返信をしやすい形を一緒に考えてくれるかを確認しましょう。

配信停止依頼と送信者表示の扱い

業者に配信を任せても、受け取る側から見れば送り主は自社です。停止の依頼にどう対応するかは、自社の信用に関わります。自社の信用やイメージを守る為にも次の点を確認してください。

  • 停止依頼をどの方法(FAX返信、電話、Webなど)で受け付けるか
  • 受け付けた番号を、次回以降の送信から外す仕組みがあるか
  • 紙面に送り主の名称・連絡先と、停止の連絡先を載せるか

FAXDMはこちら側の都合で送るものなので、配慮していても配信停止の依頼など、最低限のクレームは発生します。事前に対策すべきことや起きたときの対応については以下の記事で解説していますので、合わせてお読みください。

事例でわかるFAXDMクレーム対策|起きた時の即時対応からリストによる事前対策

結果報告で何が分かるか

送信成功数と不達数、不達の理由を確認できるか、データで受け取れるかを確認します。 不達になった番号が分かれば、次回の送り先を見直す材料にもなります。

一方、紙面に自社の連絡先を載せている場合、返信や問い合わせの電話は自社に直接届くため、業者の送信結果だけでは反応の件数は分かりません。自社に届いた返信や配信停止依頼への対応や管理を、誰がどのように数えるかは、自社で決めておく必要があります。

主要なFAXDM業者とおすすめ13選

ここでは、FAXDM業者13社を、前述の4タイプに分けて紹介します。 掲載順はタイプ別で、順位付けではありません。当サイトを運営する弊社サービスも含めています。内容は2026年10月時点で各社の公式サイトに記載されている情報です。料金や条件は変更される可能性もあるため、問い合わせの際は最新の内容を確認してください。

サービス名運営会社タイプ主な対応範囲料金の公表
Value FAX株式会社Value送信システム型自社で配信/リスト無料/原稿作成サポート(別料金)公表あり
FAXDM君有限会社オフィスクリエイト送信システム型自社で配信/リスト無料/テンプレート公表あり
NetFaxNetReal株式会社送信システム型自社で配信(リストは上位版サービス)公表あり
NEXLINK株式会社ネクスウェイ送信システム型自社で配信/リストレンタル/原稿作成・不要FAX受付(オプション)送信料は見積もり
L-net日本テレネット株式会社送信システム型自社で配信/リストレンタル/不要FAX受付見積もり
リスト王国情報化サポート株式会社リスト提供型リスト購入・持ち込み/配信代行/原稿作成(有料)公表あり
法人名簿エンジンアクセス株式会社リスト提供型リスト作成/原稿作成(有料)/配信代行一部公表
戦略的FAXDM株式会社シーオンリスト提供型リスト抽出/原稿コンサルティング/配信代行一部公表
FAXDMマーケティングセンターFAXDMマーケティングセンター(代表 坂本健二)リスト提供型リスト抽出/原稿添削/配信代行公表あり
faxdm屋ドットコム有限会社イージー・コミュニケーションズリスト提供型件数調査/配信代行/結果データ納品/原稿作成(有料)公表あり
FAXDMコンサルティング株式会社ファーストストラテジーフルサポート型リスト/原稿作成/配信/返信の一次受付代行公表あり
売り方ドットネット株式会社セールスマーケティングファーム(当サイト運営会社)フルサポート型送り先の相談/商品案内作成/企業リスト準備/配信公表あり
満席FAX株式会社プロフィット・ラボラトリー業種特化型(飲食店)原稿作成/店舗周辺の法人へ配信公表あり

送信システム型のFAXDM業者

Value FAX(株式会社Value)

Value FAX(株式会社Value)

会員登録をして、Web画面から原稿とリストを登録し、自分で配信するサービスです。送信単価は1回の送信件数に応じて、1枚5〜2.3ポイントの区分があり、 最も安い区分は1枚2.3円(税込2.5円)と案内されています。初期費用・基本料金はかからず、1,250種類・450万件のリストを無料で使えます。なお、原稿作成のサポートは別料金(原稿コンサルティングは初回無料)です。

FAXDM君(有限会社オフィスクリエイト)

FAXDM君(有限会社オフィスクリエイト)

送信料は1通5円で、レンタルリスト代や管理費は無料です。約500万件の事業所リストを地域・業種で絞り込んで使えるほか、50種類の無料テンプレートが用意されています。過去に拒否された宛先への送信を止める機能を、クレーム対策として案内しています。

NetFax(NetReal株式会社)

NetFax(NetReal株式会社)

Web画面から宛先リストと原稿を登録して送信するクラウドサービスで、1回の予約で1〜20,000件まで送れます。料金はシステム利用料1,980円/月(税込)と送信料(文書モード1枚5pt、1pt=1.1円・税込)で、送信料は配信に成功した分にかかります。送信先リストは上位版サービスの「NetReal+」で用意されています。

NEXLINK(株式会社ネクスウェイ)

NEXLINK(株式会社ネクスウェイ)

専用ツールからFAXを一斉送信するサービスで、初期費用・月額基本料金は0円、FAX送信料金は個別見積もりです。法人リストのレンタル(送信料金+0.2円/枚)や、原稿作成、不要FAX受付のオプションがあります。不達分の料金はかからず、送信した月は最低利用料金2,000円がかかります。

L-net(日本テレネット株式会社)

L-net(日本テレネット株式会社)

インターネット経由でFAXを一斉送信するクラウドサービスで、1回あたり200,000件まで受け付けています。宛先リストがない場合は法人データベース「マスタレンタル」を有料で使えます。専用ダイヤルで不要登録を受け付け、次回の送信時に自動で除外する「不要FAX受付サービス」があります。料金は公式サイトに掲載されておらず、見積もりでの案内です。

リスト提供型のFAXDM業者

リスト王国(情報化サポート株式会社)

リスト王国(情報化サポート株式会社)

営業リスト販売を手がける会社の送信代行で、リストは購入・持ち込みのどちらにも対応しています。料金は送信料(原稿のファイルサイズにより1通6〜7.5円)と基本料金(リスト購入ありの場合6,000円、なしの場合20,000円、税込)の合計で、原稿作成は有料サポートです。公式サイトでは、送信結果レポートの送付と不達分の返金には対応していないと案内されています。

法人名簿エンジン(アクセス株式会社)

法人名簿エンジン(アクセス株式会社)

約720万件以上の法人リストを保有する会社の送信代行で、リストの作成から原稿作成、一斉送信までまとめて依頼できます。送信は1通4.5円からで、基本料金はリスト購入ありの場合6,000円、持ち込みの場合20,000円、原稿デザインの作成は別途20,000円と案内されています。

戦略的FAXDM(株式会社シーオン)

戦略的FAXDM(株式会社シーオン)

登記情報や官報などをもとに集めた全国約400万件の法人FAXデータから、業種・市区町村・本社のみ・従業員数・売上高などの条件で送り先を抽出して配信します。件数の抽出は何度でも無料で、送信は1通4円から、原稿コンサルティングとクレームFAXの代行も無料と案内されています。後払いの場合は、到達した分だけが課金されます。

FAXDMマーケティングセンター(代表 坂本健二)

FAXDMマーケティングセンター(代表 坂本健二)

提携先のリストを使い、全国約292万件・約1,200業種の中から、地区・業種に加えて売上高・従業員数・資本金・本支店別などの条件で送り先を選べます。宛名の差し込み印字、不達先への再送信、原稿の添削(2回まで)が料金内で利用できます。持ち込みリストへの送信は1件10円(税別)で、料金表は公式サイトに掲載されています。

faxdm屋ドットコム(有限会社イージー・コミュニケーションズ)

faxdm屋ドットコム(有限会社イージー・コミュニケーションズ)

業種・地域の条件から件数を調べ、原稿確認とテスト送信を経て本配信し、送信結果のデータを納品する流れです。料金は基本料金5,000円に、配信のみの場合は1件10円、FAX番号リストの納品付きは1件15円で、配信予定件数の85%を計算対象とし、エラー率が15%を超えた分は返金されます。原稿作成代行は1原稿20,000円です。

フルサポート型のFAXDM業者

FAXDMコンサルティング(株式会社ファーストストラテジー)

FAXDMコンサルティング(株式会社ファーストストラテジー)

リストの持ち込み・レンタルによる配信に加え、原稿のアドバイスや作成(デザイナー作成20,000円、コピーライター作成50,000円、税抜)まで依頼できます。リスト持ち込みの場合の送信単価は1枚6円(税抜)で、送信件数が3万件以上になると段階的に下がります。返信の電話やFAXの一次受付を代行するオプションもあります。

売り方ドットネット(株式会社セールスマーケティングファーム)

売り方ドットネット(株式会社セールスマーケティングファーム)

当サイトを運営する弊社のサービスです。どの業種・地域に営業するかの相談から、1社ごとの商品案内の作成、企業リストの準備、FAXでの案内までをまとめて行います。1年間で12,000社への送付がパッケージとなっており、最小プランは1社約20円で配信が可能です。今月は1,000社、来月は3,000社など、配信件数やタイミングはご自由に設定できるため、閑散期や繁忙期など状況に応じた対応ができます。

業種特化型のFAXDM業者

満席FAX(株式会社プロフィット・ラボラトリー)

満席FAX(株式会社プロフィット・ラボラトリー)

飲食店向けのサービスで、店舗周辺の法人にクーポン付きの案内をFAXで送り、宴会やランチの利用を呼び込みます。料金は基本料金5,000円、原稿作成料10,000円、配信料1件25円(いずれも税抜)で、初めての利用向けに1,200件で29,800円(税抜)などのプランがあります。

業者へ問い合わせる前に決めておくこと

候補を絞ったら、問い合わせの前に次の4点を決めておくと、見積もりや提案を比べやすくなります。

  • 誰に何を案内するか:商品を必要としている業種・地域・規模の企業と、その企業にとっての利用場面を整理します。決めきれていない場合は、その点から相談したいと伝える。
  • 最初の接点を何にするか:資料の送付、サンプル、見積もり、対応できるかどうかの確認など、相手が最初に返信しやすい形を考える。
  • 反応があったら誰が対応するか:電話・FAX・メールを誰が受け、何日以内に返事をするかを決める。
  • 予算と続ける期間:1回だけ試すのか、毎月続けるのかを決める。年間契約が前提の業者もあるため事前に最低契約期間を確認する。

FAXDM業者に関するよくある質問

法人宛てのFAXDMに法的な問題はありませんか?

特定商取引法は、通信販売を行う事業者が、承諾していない消費者にFAX広告を送ることを原則として禁止しています(第12条の5、2017年12月1日施行)。一方で、同法は「営業のために若しくは営業として」行う取引を適用の対象外としています(第26条第1項第1号)。

ただし、対象外に当たるかどうかは、宛先が法人かどうかといった形式ではなく、取引の実態で判断されます。消費者庁の解説では、事業者の名義で契約していても、主に個人や家庭で使うものであれば原則として保護の対象になるとされています。そのため、個人事業主に送る場合や、家庭でも使われる商品を案内する場合は、特に注意が必要です。(特定商取引法ガイド「通信販売」)

FAXDMは違法?営業担当者が基本から学ぶ法的リスクと安全な配信対策

少ない件数から試せますか?

業者によって異なります。1件から送れるWeb型のサービスがある一方で、依頼1回ごとに基本料金がかかる業者、送信した月に最低利用料金がかかる業者、年間契約が前提の業者もあります。問い合わせの際に最低件数と契約期間を確認し、試したい件数での総額を比べてください。

まとめ

FAXDM業者を選ぶときは、まず依頼範囲から考えます。リストと紙面が手元にあれば送信システム型、紙面はあるがリストが無い場合はリスト提供型、どちらもなく社内にノウハウや人手が不足している場合はフルサポート型が候補になります。

候補を比べる際は、送信単価だけでなく総額と課金条件を確認し、そのうえで、商品を必要とする企業に絞って送れるか、送り先に合わせた紙面を作れるかを見てください。また、問い合わせの前に「誰に何を提案し、最初にどんな返信をもらいたいか」を決めておくと、各社のサービスを比べやすくなります。

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