
倉庫の空きスペースを埋めたいと考えているものの、「自社に新規開拓のノウハウがない」「営業マンが不足している」とお悩みではないでしょうか。物流業界において、既存顧客からの紹介だけに頼る営業手法は限界を迎えつつあり、属人化による経営リスクも高まっています。
本記事では、倉庫業特有の課題である「営業マン不足」を解消するために、物流業界に強い営業代行会社の選び方とおすすめの企業を比較しながら解説致します。最後までお読みいただくことで、立地や設備など自社の強みに合致した優良な荷主を獲得し、倉庫の稼働率と利益を最大化する最適な代行会社を選ぶ事ができます。
倉庫業が抱える営業課題と人手不足の現状

多くの倉庫業では日々の現場対応に追われ、新規開拓に向けた体制構築が遅れています。主な課題は以下の3点です。
新規荷主の獲得ノウハウが社内に不足している
既存顧客からの紹介や繋がりを頼りにした営業方針から脱却できず、自社でゼロから新規荷主を開拓するための具体的なノウハウや営業の知識が蓄積されていないことが原因です。過去にテレアポや飛び込みを試したものの成果が出ず、営業を断念した企業も多いという現状がほとんどです。
空きスペース(坪数)の流動的な営業対応が難しい
大口顧客の解約や出荷量の減少によって突然空きスペースが生じた際、速やかに次の荷主を補填するスピード感が欠けています。営業専門の部署がないため、流動的な空き状況に応じたタイムリーな営業活動を展開できず、長期間スペースを遊ばせるリスクを抱えています。
営業担当者の退職や採用難による業務の属人化
物流業界全体の深刻な人手不足は営業職にも及んでおり、新たな営業マンの採用や育成が極めて困難になっています。結果として少数の担当者に営業が属人化し、その社員の退職によって顧客との関係性や過去の営業履歴が喪失する経営のリスクが高まっています。
倉庫業が営業代行を活用する3つのメリット
営業代行を活用することで、自社の強みを活かした効率的な事業展開が可能になります。ここでは倉庫業の方が営業代行を活用する事で得られる3つのメリットについて解説します。
1. 物流・倉庫業界に特化した営業のプロの知識を活用できる
業界知識を持つ営業代行会社に依頼することで、ターゲット選定からトークスクリプト作成、効果的な声掛けや商材の提案方法までをプロの知識やノウハウで即座に活用できます。専門用語や業界の商習慣を理解した職員が動くため、初期段階から質の高い商談が期待できます。
2. 新規開拓を任せ、自社のメイン業務(現場運用・管理)に集中できる
新規開拓営業にはリスト作成、テレアポ、追客など手間がかかりますが、その工程を外部に任せることで、社内の貴重な人手や工数を確保できます。現場の物流管理や既存顧客のサポート、入出庫のオペレーション向上といったメインの業務に集中しながら、並行して新規の商談機会を獲得できます。
3. 固定費(人件費)を変動費化し、営業に掛けるコストを削減できる
営業マンを正社員として雇用すると、成果に関わらず基本給や社会保険料などの固定費が発生し続けます。営業代行であれば、事業単位や月額固定、あるいは成果報酬といった柔軟な契約形態を選択できるため、状況に応じたコストの削減が可能です。
倉庫業向け営業代行の費用相場と料金体系
営業代行の料金システムは主に「固定報酬型」「成果報酬型」「複合型」の3つのタイプに分かれます。ここでは各料金体系と費用相場について紹介していきますので、自社の予算や目的に合わせて選んでください。
固定報酬型:安定した営業活動と営業リスト構築向け
月額20万〜50万円程度の固定料金を支払う体系です。成果の有無に関わらず一定の稼働量が保証されるため、中長期的に営業活動を継続し、自社の認知度を高めたい場合に向いています。営業活動で得られた企業リストや市場の反応に関するデータが自社に残る点がメリットです。
成果報酬型:商談獲得・成約ごとの低リスク運用
商談1件あたり1.5万〜3万円、または成約時に売上の数%を支払う体系です。初期費用を抑えてスタートできるため、予算が限られている倉庫業者に適しています。ただし、難易度が高い業界への声掛けや、質の低い商談や見込み顧客が量産されるリスクには注意が必要です。
複合型(固定+成果):中長期的な優良荷主の獲得に最適
月額10万〜20万円程度の低い固定費に、成果報酬を組み合わせた体系です。代行会社側も安定して工数を割くことができるため、丁寧なヒアリングを重ねる必要のある「坪貸し」や「長期寄託」を狙う倉庫業の営業において、最もバランスが良い形式と言えます。
失敗しない為に!倉庫・物流に強い営業代行会社の選び方を学ぼう

導入後のミスマッチを防ぎ、確実な成果を出すためには、事前に代行会社の特徴を把握する必要があります。ここでは、導入前に押さえるべき営業代行の選定基準を4つ紹介します。
倉庫業特有の専門用語を理解しているか
「坪単価」「デバンニング」「ロット管理」といった倉庫業の専門用語が通じない代行会社では、適切な営業トークができません。荷主企業の細かな要望を正しく持ち帰ることができず、商談のミスマッチが発生するため、業界特有の知識があるかの確認は必須です。
ターゲットに合わせたリスト作成能力があるか
自社倉庫の強みに合致する荷主(EC事業者、食品メーカー、アパレルなど)を的確に抽出できるリスト作成能力が求められます。ただ大量に電話をかけるだけの会社ではなく、自社の需要が潜在する業種や規模を論理的に絞り込んで営業できる基盤が整っているかが重要です。
自社倉庫の強みを的確に提案できるか
「冷凍・冷蔵対応」「主要IC至近」「WMSによる在庫連動」といった自社倉庫の強みを、ターゲットに合わせて訴求できる提案力が必要です。荷主が抱える「物流コストを抑えたい」「誤出荷を減らしたい」という課題に自社をどう紐付けるか、そのシナリオ構築力を評価しましょう。
日々の進捗報告と適切な情報共有の体制が整っているか
営業の架電結果や「今は満床だから秋に検討したい」など荷主の反応を細かく共有してくれる体制が不可欠です。市場のリアルな声を共有してもらうことで、自社の料金設定やサービス内容の見直し、次の営業戦略への活用が可能になります。
営業代行へ依頼する前に倉庫業者が準備すべきこと
代行会社がよりスムーズに動けるよう、事前に自社内の情報を整理しておくことが成功への近道です。そこで、代行会社により良い営業活動を行ってもらえるように自社が準備すべき情報について解説します。
自社倉庫の特徴と強みの棚卸し
代行会社へ依頼する前に、主要都市や港へのアクセスなどの立地、有効階高、床荷重、保有設備(ドックレベラーや垂直搬送機)、対応可能な温度帯など、自社倉庫の特徴や強みを整理します。これらが曖昧だと代行会社も独自性をアピールできず、ミスマッチな商談が増える原因になります。
受け入れ可能な荷物の条件(重量・サイズ・保管形態)の明確化
預かることができる荷物のジャンルや、対応不可能な条件(危険物、超重量物、特殊形状など)を明確に伝えましょう。現場の受け入れキャパシティや作業スタッフの能力と照らし合わせ、トラブルにならない具体的な条件を事前に共有しておくことが大切です。
【実績豊富】物流・倉庫業向けおすすめ営業代行会社4選
倉庫業の新規開拓において、実績やノウハウが豊富なおすすめの営業代行会社をご紹介します。自社の目的に合っている企業を選ぶためにも参考にしてください。
株式会社ウィルオブ・ワーク

物流や製造現場の人材派遣・業務請負で豊富な実績を持ち、現場を熟知した営業ノウハウが強みです。倉庫運営の現場感を理解したスタッフが営業を代行するため、荷主の需要と倉庫のスペックを的確にマッチングさせ、質の高い商談を創出します。
株式会社soraプロジェクト

BtoBマーケティングに特化し、物流業界を含む多様な職種でのアポ獲得実績があります。徹底したターゲット選定と高品質な架電により、休眠顧客の掘り起こしや新規開拓をサポート。データに基づく緻密な情報共有が好評です。
株式会社エグゼクティブ

営業活動全般の戦略構築から実働までを一括で支援する企業です。倉庫業がターゲットとする製造業や商社、EC運営企業への営業経験が豊富で、単なるテレアポに留まらず、中長期的に良好な関係を築ける優良荷主の開拓に定評があります。
株式会社セールスマーケティングファーム(urikata.net)

私たちセールスマーケティングファームは、1社20円という圧倒的な低コストで、FAXDMを活用した営業代行を提供するサービスです。原稿作成から独自の送信先リスト抽出、一斉配信まで一括で対応致します。倉庫業や物流業、製造業から食品卸まで幅広い業種での実績があり、多くの企業様は営業部がない方や、トップ営業を行う企業様がほとんどです。初期費用を最小限に抑えつつ、製造業や商社などの優良な新規荷主を開拓したい倉庫業者に最適です。以下の動画ではご利用頂いた倉庫業2社の事例についても紹介していますので、ご覧ください。
倉庫業の営業代行に関するよくある質問(FAQ)
導入を検討する際によくある疑問について回答します。
小規模な空きスペース(数坪〜)でも依頼は可能ですか?
可能です。少数のパレット単位や狭い坪数の空きでも、単発案件やEC事業者の小口保管の需要とマッチングさせる営業手法もあります。ただし、スペースが狭い場合は成果報酬型など、費用対効果の合う料金プランを選ぶことが重要になります。
商談獲得後の商談や契約業務も代行してもらえますか?
代行会社やプランによって異なります。テレアポ特化型は商談獲得までですが、コンサルティング型や伴走型のサービスであれば、最初のオンライン商談への同席や見積もり提案のサポート、クロージングまで対応してくれる場合もあります。
まとめ:営業代行で倉庫の稼働率と利益を最大化しよう
倉庫業の営業マン不足を解消するには、業界特有の専門知識を持ち、自社倉庫の強みを的確に宣伝できる営業代行会社の活用が最適解です。
自社の空きスペースの状況や予算に合わせた料金体系(固定・成果など)を選び、プロの新規開拓力を借りることで、優良な荷主を効率的に獲得できます。まずは自社倉庫の強みを棚卸しし、自社に最適な代行会社へ相談することから始めてみましょう。
米澤 俊一(よねざわ しゅんいち)
株式会社セールスマーケティングファーム代表
1979年横浜市出身。日本体育大学卒業。
IT企業で4年間Web運営に携わった後2008年に独立。
その後、福井県のベビーリーフ農家へ転身し、独自の営業手法を駆使してわずか2ヶ月でスーパー150店舗、レストラン400店舗との新規取引を開拓。ビニールハウス2棟から33棟への急拡大を牽引。OTAや農業ベンチャーの役員を経て、現在は営業職不在の中小企業を支援する営業代行会社の代表取締役。