OEMメーカーが営業代行を導入するメリットとは?デメリットと注意点も紹介

OEMメーカーが営業代行を導入するメリットとは?デメリットと注意点も紹介

自社で製造した高品質な製品。しかし「作る力」はあっても「売る力(営業力)」に課題を抱えるOEMメーカーは少なくありません。自社で一から営業部門を立ち上げるには多大な時間とコストがかかり、本来の強みである製造業務を圧迫するリスクがあります。そこで有効な手段となるのが、製造と販売を分業し、販路開拓をプロに任せる「営業代行」の活用です。
本記事では、OEMと営業代行の関係性から、導入のメリット・デメリット、失敗しない業者の選び方までを詳細に解説していきます。外注による利益圧迫を防ぎ、自社本来の業務に集中しながら売上を最大化する道筋が掴めます。

OEMと営業代行の基礎知識と関係性

OEMと営業代行の基礎知識と関係性

製造と販売の役割を正しく理解することは、販路拡大を成功させる第一歩となります。まずはそれぞれの定義と、両者を組み合わせる重要性について解説します。

OEM(製造委託)とは?

OEM(Original Equipment Manufacturer)とは、他社ブランドの製品を製造する企業、またはそのビジネスモデルを指します。自社で工場を持たない企業に代わって製品を作るため、製造に関する高度な技術力や生産設備が求められます。依頼元のブランド名で販売されるため、メーカー側は「作るプロ」として品質管理やコスト削減に注力できる点が特徴です。

営業代行とは?

営業代行とは、企業の営業活動を外部の専門業者が代行するサービスです。見込み顧客のリスト作成から接点のない企業への初回連絡、商談、クロージングまで、営業工程の一部または全体を請け負います。自社に営業ノウハウや人材が不足している場合でも、即戦力となるプロの力を活用できるため、短期間での新規開拓や販路拡大を目指すBtoB企業にとって非常に有効な手段となります。以下の記事ではより詳細に解説しておりますので、合わせてお読みください。

製造と販売の分業が求められる背景

近年、顧客ニーズの多様化により、優れた製品を作るだけでは市場で勝ち残れない時代二変化しました。そのため、製造と販売を明確に分業する動きが加速しています。メーカーはVA(価値分析)/VE(価値工学)に基づく高品質なモノづくりに特化し、販路開拓は市場動向に精通した営業のプロに任せることで、互いの専門性を最大化し、効率的で素早く事業を成長させることが可能になります。

OEMメーカーが営業代行を導入するメリット

OEMメーカーが営業代行を導入するメリット

OEMメーカーが外部の営業代行を活用することで、具体的にどのような恩恵を受けられるのでしょうか。ここでは、事業成長を加速させる主なメリットについて解説します。

製造という中核となる業務に工数を集中できる

営業活動を外注する最大のメリットは、自社の限られた人手や時間を「モノづくり」に専念させられる点です。営業リストの作成から商談までの工数を削減することで、技術開発や品質向上、生産ラインの最適化といった自社の中核となる業務に注力できます。結果として製品自体の競争力が高まり、OEMメーカーとしてのブランド価値向上に直結します。

新規市場・ターゲットへの迅速な売り込みが可能

営業代行会社は、特定の業界やBtoBの販路開拓における独自の情報網とノウハウを持っています。そのため、自社に接点がない新規市場や未開拓のターゲット層に対しても、素早く的確な営業が可能です。市場のトレンドを踏まえた効果的な営業戦略を即座に展開できるため、検討期間を大幅に短縮して売上を創出できます。

提案型営業を通じた高付加価値化と利益率の向上

自社製品を単なる「代替品」として安売りせず、顧客の課題解決に繋がる「提案型営業」を実現できるのも強みです。営業のプロは、製品のスペックだけでなく、導入によるコスト削減効果や業務効率化のメリットを論理的に訴求します。これにより価格競争からの脱却を図り、単価の維持やプランの繰り上げに繋がりやすくなるため、全体の利益率向上が見込めます。

自社で営業部門を立ち上げるよりも初期費用を抑制できる

自社で一から営業担当者を採用・育成し、部門を立ち上げるには、膨大な時間と固定費がかかります。営業代行であれば、必要なタイミングで即戦力となるプロのスキルを活用できるため、採用・教育にかかる費用を大幅に削減できます。特に成果報酬型の契約を選べば、売上が立たない時期の固定費負担を抑え、低リスクで販路拡大に挑戦できます。

OEMメーカーが営業代行を導入するデメリットとリスク

OEMメーカーが営業代行を導入するデメリットとリスク

営業代行の活用はメリットが多い一方で、外部に業務を委託するからこそ生じる課題も存在します。導入後に後悔しないためにも、あらかじめ以下のリスクを把握しておくことが重要です。

外注費用による利益圧迫

営業代行の利用にはそれ相応のコストが発生し、利益を圧迫するリスクが拭いきれません。固定報酬型の場合は成果に関わらず毎月一定の費用がかかるため、売上が立たない時期は赤字要因となります。一方、成果報酬型は初期費用を抑えられますが、1件あたりの手数料が高く設定される傾向があり、長期的には自社の手元に残る利益率が低下する点に注意が必要です。

自社内に営業ノウハウや顧客の声が蓄積されにくい

営業活動を「完全」に任せきってしまうと、自社内に販売ノウハウが蓄積されません。また、商談の現場で得られる「顧客のリアルな反応」や「競合の動向」といった貴重な一次情報がメーカー側に届きにくくなる懸念点があります。営業活動で得た情報は製品改良や新製品開発の重要な改善点となるため、情報共有の仕組みを作らなければ、市場の需要から取り残される危険性があります。

自社製品の専門的かつ技術的な強みが伝わらない

OEM製品の中には、高度な製造技術や専門知識を要するものが少なくありません。営業代行会社の担当者が自社の業界や技術に精通していない場合、製品の真の強みや細かな仕様の違いを顧客に正しく伝えきれないリスクが生じます。表面的なメリットの訴求に留まると、他社製品との差別化が図れず、価格競争に巻き込まれたり、失注に繋がる可能性があります。

営業代行の利用で失敗しないための注意点

営業代行の利用で失敗しないための注意点

営業代行の導入で成果を上げるためには、適切な準備とリスク管理が必要です。ここでは、委託先とのミスマッチやトラブルを防ぎ、確実に販路拡大を成功させるために知っておくべき注意点について解説します。

自社製品の強みやターゲットを明確にして共有する

営業代行会社が持ち前の営業力を発揮できるよう、自社製品の強みやターゲット像は事前に言語化し、徹底的に共有しましょう。過去の成功・失敗事例や想定される顧客から反論が合った場合の切り返しなどを渡すことで、外部の営業担当者でも深い製品理解に基づいた説得力のある提案が可能になります。

契約形態(固定・成果報酬)のメリット・デメリットを見極める

営業代行の契約には、毎月定額を支払う「固定報酬型」と、商談獲得や成約ごとに支払う「成果報酬型」があります。新規開拓のテストマーケティングなら成果報酬型、長期的な関係構築や複数商材の提案なら固定報酬型など、自社の課題と予算に合わせて最適な契約形態を見極めることがコスト最適化に繋がります。

情報漏洩リスクを防ぐためのNDA・契約書締結を徹底する

外部業者に顧客リストや製品の図面、技術情報などを開示する性質上、情報漏洩リスクへの対策は必須です。業務委託契約を結ぶ際は、必ず秘密保持契約(NDA)を締結し、情報の取り扱い範囲や目的外利用の禁止、契約終了後のデータ破棄について明記しましょう。自社の独自技術や顧客資産を厳重に守る姿勢が重要です。

強みとターゲットの絞り込みで成功した事例

私たちが提供しているFAX営業代行を活用して成功した食品製造メーカー金型製造業の事例をご紹介します。

居酒屋との取引が多かった食品製造メーカーは、コロナ禍に受注が0件になった事がきっかけで取引経験のない「パン屋」への販路開拓に挑戦しました。自社の強みである商品をサンプルとして提供する事で、手にとって体験してもらうという提案内容を反映したFAXを配信した結果、120軒から問い合わせを獲得し、50店舗との契約を獲得しました。

金型製造業の事例は、元々社長が現場も営業も対応するトップ営業を行っていた状態で、新たな営業施策として、郵送DMに480万円掛けて6万通送った経験があるものの効果が0だったという経歴を持った状態で私達にご依頼いただきました。郵送DMでの失敗の原因を探った所、送った業種は自社商材を利用しない企業も含まれていたことから、「ターゲット設定の甘さ」という事に気が付き、自社の強みである一点物の加工技術を必要とする「自動車部品メーカーや船舶メーカー」に絞って7000件配信した結果。1週間で100件の問い合わせを獲得しすぐに5~6社との契約を結びました。

紹介した2社が送った紙面のサンプルや、実際に活用できる営業先リストのサンプルもお配りしておりますので、ご興味がございましたら是非ご活用ください。

自社に最適な営業代行会社の選び方

自社に最適な営業代行会社の選び方

数ある営業代行会社の中から、自社の商材や事業に適した委託先を見極めることは、営業活動を成功させる必須条件です。ここでは、選定時に必ず確認すべき基準を解説します。

該当業界(製造業・BtoB分野)での実績と専門知識の有無

BtoBの製造業やOEM分野は、専門用語や特有の商慣習が存在します。そのため、同業界での支援実績が豊富な会社を選ぶことが重要です。VA(価値分析)/VE(価値工学)提案などの高度な提案を理解し、単なる価格競争に陥らずに自社の高い技術力や付加価値を適切に伝える専門性を持った業者を選定しましょう。

リスト作成から商談取りなど対応範囲がどこまでか

営業代行会社によって請け負う業務や対応範囲は異なります。例えば、テレアポでの初回連絡のみを得意とする会社もあれば、商談から成約まで一貫して対応できる会社もあります。自社の営業で不足している工数が「新規への接点づくり」にあるのか「提案とクロージング」にあるのかを見極め、課題を的確に補完できる会社を選んでください。

定期的な結果報告と業務改善体制の有無

市場の生きた声を自社に還元するためには、代行会社との密な情報共有体制が大変重要です。単なる架電数や商談数の報告に留まらず、失注した際の理由や顧客からの具体的な要望、競合の動向などを詳細に共有してくれるかを確認しましょう。質の高いデータの報告は、OEM製品の継続的な改善に直結します。

まとめ:OEMの製造力と営業代行の販売力で事業を最大化する

優れたOEM製品を生み出す「製造力」と、それを市場へ届ける「販売力」。この両輪が揃って初めて事業は成長します。自社で営業組織を構築するのではなく、プロの営業代行を活用して分業化を図ることは、人手不足を補い利益を最大化する合理的な選択です。本記事で解説したメリットや業者の選び方を参考に、自社に最適な代行会社を見つけ、販路拡大と事業の最大化を実現してください。

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