
特定技能人材の紹介事業を展開する中で、「受入企業の開拓が進まない」「営業マンが足りない」とお悩みではありませんか?制度の複雑さやコンプライアンス対応が求められる特定技能の営業は、難易度が高く、自社だけで成果を上げるには多くの時間と労力がかかります。
本記事では、特定技能ビジネスに特化した営業代行サービスを活用するメリットや、失敗しない業者の選び方、費用の相場までを徹底解説します。記事を読むことで、自社の課題に合った代行会社を見つけ、最短で受入企業との商談獲得や成約につなげるノウハウが手に入ります。
特定技能人材の紹介営業が「難しい」と言われる理由

特定技能外国人の紹介や支援業務の新規開拓は、一般的な人材紹介サービスと比較して営業の難易度が高い傾向にあります。自社での顧客開拓が難航しやすい主な理由として、以下の3点が挙げられます。
制度の複雑さと受入企業側の理解不足
特定技能制度は対象分野や要件が細かく、受入企業側に十分な知識がない事態が多く見受けられます。そのため営業時は、単なる人材提案だけでなく制度の仕組みやメリットを一から説明する手間が発生します。複雑な制度への理解を促す広報活動が前提となる点が、商談や成約のハードルを大きく引き上げています。
コンプライアンス遵守と専門知識の壁
外国人雇用には、入管法をはじめとする厳格な法令遵守が求められます。登録支援機関の責務や行政への定期報告など、コンプライアンスに関する深い専門知識がないと受入企業に安心感を与えることができません。専門用語を交えた正確なリスク説明が必須であり、経験の浅い営業担当者では信頼獲得が非常に困難です。
自社の営業マンが不足している
登録支援機関側も人手不足の傾向にあり、優秀な営業担当者の確保は容易ではありません。また、特定技能の専門知識を持つ営業人材を自社で一から採用し育成するには膨大な時間と教育コストがかかります。日々の面接対応や支援業務に追われる結果、新規開拓に割くための社内の人手や時間が枯渇しているのが実情です。
特定技能の営業代行を利用する最大のメリット

自社の工数だけで特定技能人材の受入先を開拓するのは多くの困難が伴います。しかし、専門の営業代行サービスを活用することで、これらの課題を速やかに解消し、紹介事業の成長を加速させることが可能になります。ここでは営業代行を利用するメリットを3つ紹介します。
即戦力となるプロの営業手法で商談を獲得できる
特定技能制度を熟知したプロの営業担当者が稼働するため、教育期間ゼロで即戦力となります。独自の営業手法や洗練されたトークスクリプトを用い、受入企業の潜在的な課題へ的確に働きかけます。結果として、自社で手探りの営業を実施するよりも、短期間で質の高い商談機会を安定して獲得できるようになります。
登録支援や面接対応などの本来の業務に集中できる
時間のかかる新規開拓を外注することで、社内の担当者は登録支援機関としての本来の業務に専念できます。外国人材への定期的な面談、入社時の生活サポート、行政への書類作成など、定着に向けた手厚いフォローアップ体制の構築が可能です。結果的に、顧客満足度の向上と紹介人材の離職率低下にも直結します。
採用コスト・人件費を削減し、固定費を変動費化できる
自社で専属の営業マンを新たに採用・育成する場合、求人費や毎月の固定給など多額のコストが発生します。代行会社を利用すれば、必要な時期に絞って人員を調達できるため、人件費を変動費化できます。特に成果報酬型のプランを選べば、初期費用を抑えつつ無駄なコストをかけずに費用対効果の高い顧客獲得が可能です。
営業代行会社が対応できる主な業務範囲

特定技能に特化した営業代行会社は、単なる商談の獲得に留まらず、新規顧客開拓に関わる一連の営業活動を幅広くサポートしています。自社の課題や不足している工数に合わせて、具体的にどのような業務を依頼できるのか解説します。
ターゲットリストの作成・精査
自社が紹介したい人材の属性(国籍や職種など)に合わせ、最適な受入企業のターゲットリストを作成します。特定技能の受入実績がある企業や、人手不足が深刻な特定業界(介護、建設など)に絞り込み、代行会社独自のノウハウとリスト作成ツールで精度の高いリストを抽出します。
テレアポ・フォーム送信・FAXによる新規開拓
作成したリストをもとに、専属の担当者が電話、お問い合わせフォーム、FAXを活用し、接点のない企業への挨拶回りを行います。特定技能制度の複雑な仕組みや外国人雇用に関するメリットを的確に伝えるトークスクリプトを活用し、受付の営業ならお断りですを突破し、決裁権を持つ方との商談を効率的に獲得します。
オンライン商談からクロージングまでの代行
代行会社によりますが、見込み顧客の獲得だけでなく、その後の商談から契約締結(クロージング)までを一貫して任せることも可能です。コンプライアンスに関わる法令の説明や料金の提示、企業側の懸念払拭などをプロが代行するため、社内に営業体制がなくても成約率を高めることができます。
特定技能に強い営業代行の料金相場と契約形態
営業代行の料金体系は、主に「成果報酬型」と「固定報酬型」の2種類に分かれます。特定技能のような専門知識を要する領域では、一般的な代行サービスよりもやや相場が高めに設定される傾向があります。自社の予算と事業規模に応じて最適な契約形態を選ぶ為の、料金相場と特徴を事前に把握しておきましょう。
成果報酬型(商談単価・成約単価の目安)
商談獲得や成約ごとに費用が発生する形態です。特定技能領域の場合、商談単価は1.5万〜3万円、成約単価は10万〜30万円程度が相場です。初期費用や月額固定費が無料、あるいは低額に設定されることが多く、無駄なコストをかけずに実績に応じた支払いができる点が最大の魅力です。
固定報酬型(月額費用の目安とメリット)
毎月一定の費用を支払う形態で、月額30万〜60万円程度が相場です。専属の担当者が稼働し、リスト作成から商談まで包括的な支援を受けられます。商談や成約がどれだけ増えても追加費用が発生しないため、長期的に多くの受入企業を開拓したい場合、結果的に1件あたりの獲得単価を大きく抑えられます。
自社の規模や状況に合わせたプランの選び方
予算が限られており、まずはリスクを抑えて少数の新規開拓から始めたい事業の立ち上げ期には「成果報酬型」が適しています。一方、資金に余裕があり、専属の営業体制を構築して毎月の継続的な商談獲得で事業を一気に拡大したい場合には「固定報酬型」が推奨されます。自社の状況に合わせて選択してください。
失敗を防ぐ!特定技能特化の営業代行会社の選定基準

営業代行会社の中には、ITや一般的なBtoB商材には強くても、特定技能のような専門領域に関するノウハウを持たない企業も存在します。契約後のミスマッチを防ぎ、確実に受入企業の開拓を進められる、代行会社を選ぶ選定基準について解説します。
特定技能・外国人材業界での支援実績は豊富か
特定技能や技能実習など、外国人材領域での営業代行実績があるかは必ず確認しましょう。制度の仕組みや法規制に精通していなければ、受入企業への適切な提案は不可能です。過去にどのような登録支援機関や人材紹介会社を支援し、どれほどの商談や成約を獲得してきたか、具体的な数値や事例を提示できる会社を選ぶことが失敗を防ぎます。
特定のターゲット業種(介護・建設・飲食など)に強みを持っているか
特定技能は12の分野に限定されており、各業界で抱える課題や決裁者の層は異なります。例えば、介護施設と建設会社では営業手法や刺さる提案方法が全く違います。自社が紹介したい人材の業種において、代行会社が豊富な顧客リストや営業実績を持っているかをきちんと確認してください。業界特化型の知識を持つ会社ほど成約率は高まります。
レポート提出や進捗共有の頻度・質は十分か(担当者との相性)
営業活動を完全に任せきるのではなく、営業の進捗や市場の反応を定期的に共有してくれる会社を選びましょう。週次・月次のレポート提出があるか、チャットやメール等で迅速な連携ができるかは重要です。また、自社の事業を深く理解しようとする姿勢や、担当者との相性も確認事項です。密なコミュニケーションが取れる代行会社なら業務改善を繰り返し、より良い営業方法を常に考えてくれます。
営業代行へ依頼する前に自社で準備しておくべきこと

営業代行の効果を最大化し、円滑にプロの力を活用するには、依頼前に自社で情報や商材に関する理解とデータの整理が必要です。代行会社とのすり合わせ時に共有すべき、情報と事前の準備事項を解説します。
自社の強み(USP)とターゲット像の明確化
代行会社に丸投げせず、特定国籍の人材に強い、特定業界での支援実績が豊富など自社の強みを明確にしておくことが重要です。また、どのエリアのどの業種に営業したいかというターゲット像を事前にすり合わせることで、代行会社もより質の高い顧客リスト作成や効果的なトークスクリプトの構築が可能になります。
受入企業向けの提案資料や料金表の整備
代行会社が商談予定を獲得しても、商談時の資料が不十分では成約に至りません。受入企業向けの会社案内やサービスをまとめたパンフレット、明確な料金表、過去の支援事例を事前に整備しておきましょう。特定技能制度のメリットや自社のサポート体制が視覚的に伝わる提案資料を用意することで、商談の質と成約率が劇的に向上します。
自社の強みが明確になるだけで成約が獲得できる理由と事例
私たちはFAXを活用した営業代行を行っておりますが、本記事で紹介した自社の強みとターゲット像を明確にする事は、営業代行を活用する以前に「お客さんがほしいと考える企業すべて」にとって大切な準備事項です。と、いいますのも私たちをご利用頂いた企業様の中には郵送DMに480万円という大金を掛けたにも関わらず問い合わせがゼロだった状態から、1週間で100社からの問い合わせを獲得した金型製造業がわかりやすい例です。
この企業が失敗した理由は、「数が多ければ誰かしらに需要があるでしょ」というターゲット像が曖昧だったこと。そんな状態で挑んだFAX営業は、取り組む前に一点物の加工が得意という自社の強みを明確にし、「誰にとって今すぐ利用したい商材なのか?」を考え、自動車部品メーカーや船舶のメーカーに絞って提案した結果、このような成果に繋がりました。
自社の強みを自分たちが胸を張って言える状態こそ、営業活動の成功に繋がりますし、代行会社を通じて営業を行う場合は、情報共有が曖昧であることが失敗を招きます。是非一度外部の力を利用する前に、自分たちのメリットとは何か?をきちんと言語化できる状態を作りましょう。紹介した企業様とのインタビュー動画もございますので、是非参考にご覧になって頂けますと幸いです。
まとめ|営業代行を活用して特定技能ビジネスを加速させよう
複雑な制度理解や専門的なコンプライアンス対応が求められる特定技能人材の紹介営業は、自社の人手だけで成果を上げるのが非常に難しい領域です。しかし、特定技能領域に特化した専門知識と豊富な実績を持つ営業代行サービスを活用すれば、これらの課題を速やかに解消し、即戦力となる強力な営業体制を構築できます。
自社の事業規模に合った料金プランを選択し、事前のターゲット選定や提案資料の準備を徹底することで、より質の高い商談機会と安定した受入企業の開拓が実現します。営業のプロの力を効果的に取り入れ、本来の業務である登録支援や人材フォローに注力しながら、事業のさらなる飛躍を目指してください。
米澤 俊一(よねざわ しゅんいち)
株式会社セールスマーケティングファーム代表
1979年横浜市出身。日本体育大学卒業。
IT企業で4年間Web運営に携わった後2008年に独立。
その後、福井県のベビーリーフ農家へ転身し、独自の営業手法を駆使してわずか2ヶ月でスーパー150店舗、レストラン400店舗との新規取引を開拓。ビニールハウス2棟から33棟への急拡大を牽引。OTAや農業ベンチャーの役員を経て、現在は営業職不在の中小企業を支援する営業代行会社の代表取締役。