営業担当者が日々の見積書作成や顧客との商談をデータとして入力する作業に追われ、新規開拓などの業務に手が回らないとお悩みではありませんか?特に利益率を高める「提案型営業」への切り替えが求められる今、煩雑な事務作業による時間や工数不足は組織にとって深刻な問題です。
本記事では、この課題を解決する「営業事務代行サービス」の料金相場や失敗しない選び方、おすすめ業者を厳選して徹底比較します。最後までお読みいただくことで、自社に最適な委託先を見つけ、業務の属人化を解消し、営業組織全体の生産性と売上を最大化させるヒントが得られます。
営業事務代行(アウトソーシング)とは?
営業事務と一般事務・オンラインアシスタントとの違い
営業事務代行は、営業活動に付随する事務作業を専門に請け負う代行サービスです。
一般的な事務代行がデータ入力や経理などの定型業務を広く浅く扱うのに対し、営業事務は見積書作成や顧客との納期調整など、営業活動に直結する業務を担います。ネットを通じて事務作業を対応するオンラインアシスタントの中でも、より「営業活動を円滑にする対応」に特化している点が大きな違いです。
営業事務代行に委託できる具体的な業務範囲
社内向け業務としては、顧客データや名刺情報の入力、会議資料の作成、売上の集計などが挙げられます。一方、社外向け業務では、見積書や請求書の発行、顧客からの電話・メールの一次対応、サンプル品の発送手配まで対応可能です。単純作業だけでなく、顧客と接点を取る業務も幅広く委託できます。
営業事務代行を利用すべき企業のタイプ
日常業務に追われ、付加価値の高い提案型営業や新規顧客の開拓に時間を割けていない企業に適しています。特に、下請けから脱却して直接契約を狙うBtoB企業など、利益に繋がる業務に手間を集中させたい方にとって高い効果を発揮します。また、専任の事務員がおらず、退職による業務停止のリスクに不安を抱えている企業にも適しています。
営業事務代行を導入する5つのメリット

1. 営業担当者がメインの業務(提案型営業・新規開拓など)に集中できる
事務作業を外部委託することで、営業担当者は新規開拓や直接契約を獲得するための提案型営業に専念できます。顧客の潜在課題を解決する高付加価値な活動に時間や工数を集中させることで、利益率の向上と売上拡大を直に牽引することが可能になります。
2. 採用コスト・人件費などトータル費用の削減
自社で人材を新たに雇用する場合、採用費や社会保険料、PCやシステムの準備費用など多額の固定費が発生します。代行サービスであれば、これらの初期費用や継続的な維持費を削減し、必要な業務量に応じた変動費としてコストを最適化できます。
3. 業務の属人化解消とマニュアル化の推進
「特定の担当者しか見積書を作れない」といった業務の属人化は、組織の脆弱性に直結します。代行サービスを導入する過程で必ず業務の棚卸しと可視化が行われるため、標準的なマニュアルが整備され、誰でも一定の品質で業務を回せる強固な仕組みが構築されます。
4. 人材の退職・休職リスクの軽減と安定稼働
社内人材に依存していると、急な退職や休職時に業務が完全に止まる危険性があります。代行サービスを利用すれば、業者がチーム体制でサポートを行ったり、マニュアルに沿って別の担当者を即座に割り当てたりするため、業務停滞のリスクを最小限に抑えられます。
5. 専門スキルの活用による業務品質・スピードの向上
代行サービスのスタッフは、様々な企業で業務を経験してきたプロフェッショナルです。最新のツール活用や効率的な業務フローの知見を持っているため、社内で処理するよりも正確かつ迅速に作業が完了し、結果として営業活動全体の質が底上げされます。
営業事務代行のデメリットと事前に防ぐ対策
社内の連絡にタイムラグが生じる懸念と運用ルール
外部委託の場合、社内メンバーと比べて確認や指示出しに時間が生じやすくなります。これを防ぐためには、チャットツールの導入と「原則〇時間以内に返信する」といった明確な運用ルールの策定が不可欠です。緊急時の共有の流れもあらかじめ決めておくことで、迅速な連携が可能になります。
セキュリティ・情報漏洩リスクと業者の選定基準
顧客データや機密情報を外部に渡すため、情報漏洩リスクはゼロではありません。対策として、プライバシーマーク(Pマーク)やISMS認証を取得している業者を選定することが重要です。秘密保持契約(NDA)の締結に加え、データへのアクセス権限を最小限に制限し、安全な環境でファイルを共有してください。
社内に知識が蓄積されにくい問題への対処法
業務を丸投げすると社内に知識や知見(ノウハウ)が残らず、委託先への依存度が高まります。契約終了後に自社で業務を回せなくなる事態を防ぐため、作業だけでなく「業務マニュアルの作成・更新」もセットで依頼することが有効です。定期的なミーティングで営業の仕組みに関する改善案を共有してもらい、自社の資産として蓄積しましょう。
営業事務代行の料金体系と費用相場
月額固定型と従量課金型の違いと選び方
代行サービスの料金プランは、主に「月額固定型」と「従量課金型」の2種類です。月額固定型は「月30時間で10万円」のように定額で予算管理がしやすく、一定の業務量が毎月発生する企業に適しています。一方、従量課金型は「1タスク〇円」や「実稼働時間×単価」で計算され、繁忙期のみの利用や突発的な依頼に無駄なく対応できます。自社の業務頻度に合わせて最適な料金形態を選択してください。
正社員・派遣社員採用とのコスト比較シミュレーション
従業員の直接雇用には、給与以外にも社会保険料や採用・教育費などの固定コストが発生します。派遣社員の相場は月額20〜30万円程度ですが、代行サービスで必要な月30時間分だけを委託した場合、月額10万円前後で収まる費用が一般的です。不要な待機時間を削減し、必要な業務量だけを外注することで、人件費全体を大幅に圧縮しながら即戦力となるプロのスキルを活用できる点が最大の魅力です。
失敗しない営業事務代行サービスの選び方・比較ポイント
自社の課題と依頼したい業務範囲が一致しているか
代行サービスによって得意領域は異なります。単なるデータ入力が得意な会社もあれば、見積書作成や納期調整など営業の流れに深く踏み込める会社もあります。まずは自社の課題を明確にし、切り出したい業務範囲にそのサービスが対応しているかを確認することが最優先です。対応外の業務が多いと、結果として自社の負担が減りません。
自社業界(BtoBなど)での専門知識・導入実績はあるか
営業事務は業界独自の商習慣や専門用語への理解が求められることが多いため、自社と同業界での導入実績が重要です。例えば、製造業やIT業界、BtoBビジネスなどの実績が豊富な業者であれば、スムーズに業務を理解し、即戦力として機能します。実績に基づく独自の効率化ノウハウを提供してもらえる点も大きなメリットです。
サポート体制とコミュニケーションツールの利便性
業務を円滑に進めるためには、担当者との連絡がスムーズに行えるかが重要となります。自社が普段使用しているSlackやLINE WORKS、Chatworkなどのツールに対応しているか確認しましょう。また、専任の窓口(ディレクター)が配置される体制であれば、スタッフの急な欠勤時にも業務が滞るリスクがなく安心です。
契約期間・プラン変更の柔軟性
「最低利用期間が半年以上」など契約に縛りがあると、万が一ミスマッチが起きた際のリスクが大きくなります。まずは1ヶ月単位など短期から試せるか、または繁忙期と閑散期に合わせて月ごとに依頼時間やプランを柔軟に変更できるかを確認してください。自社市場の波に柔軟に寄り添ってくれる業者を選ぶことが、長期的な成功に繋がります。
【比較】営業事務代行のおすすめサービス7選
Fammアシスタントオンライン(株式会社Timers)
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子育て中の優秀な女性アシスタントを中心に組織されたサービスです。採用倍率を突破したスキルを持つ人材が揃っており、見積書作成やデータ入力などの営業事務を高品質かつ迅速に処理します。比較的良心的な料金プランが用意されているため、コストパフォーマンスを重視して定型業務を外注したい企業に適しています。
HELP YOU(株式会社ニット)
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固定の専任ディレクターが窓口となり、事務作業に選抜されたプロのチームが業務を代行するシステムです。営業事務だけでなく、マーケティングや経理など幅広い業務に一括で対応できる点が強みです。複数業務をまとめて依頼したい場合や、自社の状況に合わせた柔軟なチーム体制を求める企業におすすめです。
CASTER BIZ assistant(株式会社キャスター)
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オンラインアシスタントの草分け的な存在であり、高い実務能力を持つスタッフが揃っています。営業事務の基盤となる受発注管理や資料作成はもちろん、ITツールの活用にも長けているため、チャットツールやクラウド製品を用いたスムーズな連携が可能です。業務効率化の提案も含めて、スピード感のあるサポート体制を期待できます。
Remobaアシスタント(株式会社Enigol)
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営業事務やオンラインアシスタント業務において、特に「営業活動のサポート」に特化したサービスです。SFAやCRMといった営業管理ツールの入力・運用代行にも強みを持っています。単なる週次業務の処理にとどまらず、営業活動の可視化や商談準備の効率化など、営業組織の生産性向上に直結する支援を受けられます。
パーソルテンプスタッフ(パーソルテンプスタッフ株式会社)
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総合人材サービス大手としての豊富な実績と知識を活かした、信頼性の高いアウトソーシングサービスです。企業の規模や課題に合わせて、部分的な委託から大規模なBPO(業務委託)まで最適な仕組みを提案してもらえます。セキュリティ体制や管理体制が極めて強固なため、大手企業や機密情報を扱うBtoB企業でも安心です。
TRUSTWORK(株式会社 トラストワーク)
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BtoBの営業支援やインサイドセールス代行で培った知見を活かし、実戦的な営業事務サポートを提供するサービスです。見積・請求対応だけでなく、顧客への架電や声掛けの進捗管理など、より営業現場に近い領域まで踏み込んだ対応が期待できます。新規顧客の開拓や信頼関係の構築を加速させたい組織に適しています。
TMJ(株式会社 TMJ)
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セコムグループのBPO・コンタクトセンター大手であり、大規模かつ複雑な営業事務フローの構築・運用に強みを持っています。業務の現状分析からマニュアル化、オペレーションの定着までを一貫してサポートするため、属人化が深刻な組織や、拠点ごとにバラバラだった事務手続きを集約して効率化したい大企業に最適です。
場合によっては私たちのFAX営業代行もご利用ください!
私たち株式会社セールスマーケティングファームはFAXを活用し新規顧客の獲得をする営業代行です。社内に営業マンがいない方でもFAX紙面の作成から配信先のリストを、御社の商材を求めている企業に絞って抽出します。配信作業も行いますので、問い合わせを待つだけで興味を持っている方や商材について詳しく知りたいと考えている方と接点を作れます。ご興味がございましたら、サービス詳細やご利用企業の事例等もまとめていますので、是非参考にしてください。
営業事務代行をスムーズに導入・定着させるための3ステップ

現状の業務棚卸しと委託範囲の切り出し
導入の第一歩は、営業担当者が抱える全業務を洗い出す「棚卸し」です。どの作業に何時間かかっているかを可視化し、商談や顧客対応などの利益に繋がるコア業務と、データ入力や書類作成などノンコア業務に分類します。その上で、外部に委託しても支障がないノンコア業務を切り出します。最初から全てを外注するのではなく、定型化しやすい単純作業から依頼範囲を確定させることが失敗を防ぐことに繋がります。
運用ルールの策定とマニュアルの整備
委託範囲が決まったら、業務の進め方や連絡手段などの運用ルールを策定します。チャットツールでの連絡頻度や、トラブル時の対応体制を明確に定めてください。同時に、既存の業務手順をまとめたマニュアルを準備します。最初から完璧なものがなくても、まずは画面収録動画や箇条書きのメモを共有し、代行業者と一緒にマニュアルをより良いものへ作り変えていく進め方が効率的です。
スモールスタートでのテスト稼働と定期的な改善
準備が整ったら、少量の業務や特定の部署のみに絞ってテスト稼働(スモールスタート)を始めます。最初の1〜2ヶ月は、納品物の品質やコミュニケーションにズレがないかを確認する期間と位置づけましょう。定期的に振り返りミーティングを実施し、課題が見つかれば運用ルールを随時修正します。品質が安定してきた段階で、徐々に依頼する業務範囲を広げていくのが理想的です。
まとめ:営業事務代行を活用して組織の営業力・生産性を最大化しよう
営業事務代行は、単なる人手不足解消の手段ではなく、営業組織のあり方そのものを変革するための戦略的投資です。煩雑なデータ入力や見積書作成といったノンコア業務を外部のプロに委託することで、社内の貴重な時間や工数を大幅に解放できます。
これにより、営業担当者は顧客の潜在的な課題に寄り添う「提案型営業」や、高利益率を狙える新規顧客・直接契約の獲得といった、売上に直結するコア業務に専念できるようになります。
自社の課題や委託したい業務範囲を明確にし、料金体系やセキュリティ、サポート体制などのポイントを比較して最適な代行会社を選定してください。まずはテスト利用で業務の切り出しと運用ルールの整備を進め、属人化を排除した強固な営業体制を構築しましょう。営業事務代行を効果的に活用し、組織全体の生産性向上と事業のさらなる成長を実現してください。
米澤 俊一(よねざわ しゅんいち)
株式会社セールスマーケティングファーム代表
1979年横浜市出身。日本体育大学卒業。
IT企業で4年間Web運営に携わった後2008年に独立。
その後、福井県のベビーリーフ農家へ転身し、独自の営業手法を駆使してわずか2ヶ月でスーパー150店舗、レストラン400店舗との新規取引を開拓。ビニールハウス2棟から33棟への急拡大を牽引。OTAや農業ベンチャーの役員を経て、現在は営業職不在の中小企業を支援する営業代行会社の代表取締役。